“人”を見せない会社に、人は集まらない 『スタッフ紹介が採用の命を握る⁈』
「スタッフ紹介ページ?一応ありますよ」
そう言いながら、あなたのサイトには、「名前、役職、保有資格、入社年数。」
たったそれだけ。
…正直に言おう。
それでは、誰の心も動かない。
なぜなら、求職者が知りたいのは「スペック」ではなく「人柄」だからだ。
応募が来ない理由は“求人”ではなく“人”にある
人は会社に応募するのではない。
「人」に惹かれて応募する。
あなたが 治療院や飲食店 を選ぶ時を思い出してほしい。
技術や価格だけで選ぶだろうか?
おそらく違うはずだ。
「この先生なら信頼できそう」
「このスタッフの雰囲気が好き」
「ここなら安心して通えそう」
「この店員さんと話すと気持ちがいい」
そう感じた“人”に惹かれて、通う場所やお店を決めているはずだ。
つまり、採用も同じ。
人は「会社」ではなく「人」に惹かれて応募する。
だからこそ、スタッフ紹介が無機質な時点で、応募の入口は閉ざされているのだ。
経営者が信じる“間違った常識”
「顔写真を出せば十分」
「経歴や資格を載せれば信頼につながる」
「個性は面接で伝えればいい」
これらは、すべて過去の常識だ。
令和の採用市場では、一次面接はすでにネット上で始まっている。
求職者は、応募前にスタッフ紹介を見て「ここで働きたいか」を判断する。
だから、名前と資格だけの紹介は「中身のない履歴書」と同じ。
信頼も共感も生まれない。
スタッフ紹介は「人間広告」だ
スタッフ紹介は、会社の広告塔だ。
1人ひとりの紹介が、会社の理念を代弁する。
にもかかわらず、
●白背景の証明写真
●一言コメントなし
●笑顔ゼロ
…これでは、会社の空気も価値観も伝わらない。
応募者は安心感を得られず、ライバル企業に流れていく。
応募を動かす「スタッフ紹介」
では、どうすれば人柄が伝わるのか?
リアルを恐れず、“素顔”をさらすことだ。
1. スペックより“人間味”を出せ
求職者は「どんな人が働いているのか」を知りたい。
👉 実践例)
「休日は息子と釣りに行くのが楽しみ」
「元々人見知りだったけど、この職場で変われた」
「この仕事のやりがいは“ありがとう”の一言」
こうした言葉こそが、信頼と共感を生む。
2. 弱みを出せ
強みや自慢話ばかりでは、心は動かない。
むしろ、「人間らしい一面」が共感を呼ぶ。
👉 例
「最初はミスばかり。でも先輩が支えてくれました」
「書類が苦手なので、チームで工夫して助け合っています」
完璧な人より、努力している人に人は惹かれる。
3. コメントは“本人の言葉”で
経営者が代筆したような堅苦しい文章はNG。
求職者は“リアルな声”を求めている。
「この職場の好きなところは?」
「どんな人に来てほしい?」
「あなたが成長できた瞬間は?」
これをスタッフ本人の言葉で載せる。
感情が伝わる紹介は、履歴書よりも価値がある。
4. 写真は「証拠」である
素材写真のような笑顔では、心は動かない。
人柄が伝わる“瞬間”を切り取ること。
👉 例
●利用者と笑顔で話す姿
●同僚と笑い合う瞬間
●真剣に仕事に向き合う表情
写真は「ここで働く自分」を想像させる。
5. “ストーリー”を添えよ
1人ひとりにストーリーがある。
「なぜこの職場を選んだのか?」
「どんな壁を乗り越えたのか?」
「今、どんな夢を持っているのか?」
ストーリーは、人柄を超えて価値観を伝える最強のツールだ。
「無表情な紹介」は、会社の未来を止める
スタッフ紹介が空っぽなら、会社は「温度のない組織」に見える。
応募者は「人間味」を感じられない場所には来ない。
逆に、温かい言葉・リアルな写真・感情のこもったストーリーがあれば、「ここで働いてみたい」と思わせることができる。
スタッフ紹介は「共感のスイッチ」
人は情報では動かない。
感情で動く。
名前・資格・経歴だけの紹介は「情報」。
しかし、人柄や想いを伝える紹介は「感情」。
採用に必要なのは、情報ではなく感情を動かす仕掛けだ。
スタッフ紹介は“最初の面接”
求職者は、応募前にスタッフ紹介を見ている。
それは、面接の前に面接を受けているのと同じだ。
つまり、スタッフ紹介は「会社の顔」。
名前と経歴だけでは、未来の仲間の心は動かない。
あなたの会社が採用を変えたいなら、スペックではなく、“人”を見せよ。