【常識破壊①】人手不足は“仕方ない”? → それ、ただの言い訳です

人手不足は“仕方ない”? → 実は変えられる未来です

「人手不足だから仕方ない」
経営の現場で、そう口にされたご経験はありませんか?

ですが、少しだけ視点を変えてみていただきたいのです。 それは“変えられない現実”ではなく、もしかすると“思い込み”に過ぎないのかもしれません。

ケア業界の経営者の方々からよく聞くのが、
「この業界は人がいない」
「応募が来ない」
「どこも同じ状況だ」…

そんな言葉です。

けれど、その言葉を繰り返し口にしていても、残念ながら未来は良い方向へ動きません。
行き着く先は、衰退やスタッフの離職といった厳しい現実。

人手不足そのものが原因なのではなく、実は“人が集まらない仕組みを何年も放置してきた経営者の怠慢” が最大限の要因なのです。

目次

人手不足は「仕方ない」のではなく「作られている」

冷静に考えてほしい。
全国に数十万あるケア業界の事業所。
そのすべてが人手不足で潰れているますか?

否。

むしろ「応募が集まる事業所」と「応募がゼロの事業所」がハッキリ分かれています。

違いはどこか?

給料か?
休みか?
資格手当か?

確かに条件は大事。だがそれは決定打ではありません。

応募が集まる事業所は、見せ方・伝え方・空気感の発信を徹底して発信しています。

逆に応募が来ない事業所は、求人票をただハローワークに流して、待つだけ。
この違いが、数年後の“経営の明暗”を分けることになります。

ケア業界の「人が来ない」は、こうして生まれる

こんな状態に心当たりはないでしょうか。

●ホームページのお知らせが数年前で止まっている
●写真は集合写真や真顔のプロフィールだけ
●「残業なし」と書きながら実際は残業が常態化している
●「和気あいあい」と言いつつ、スタッフ同士の交流が乏しい
●「地域密着」と掲げながら、地域との関わりが見えない

これらを目にした求職者が「ここで働きたい」と思うのは難しいでしょう。
求職者は想像以上に情報に敏感です。
むしろ経営者以上に目が肥えていると思ったほうがいいです。
インターネットで口コミも写真もすべて調べる。
そして「更新が止まっている=終わっている会社」と判断してしまいます。

あなたが信じている「常識」が足を引っ張る

  • 「求人票は型通りでいい」
  • 「写真なんて集合写真で十分」
  • 「ホームページは作ったら終わり」

これらは全部、時代遅れの常識です。

そして、その常識を信じている限り、あなたの未来は閉ざされます。
経営者は“現場の人手不足”を嘆く前に、“発信の手抜き”という経営者の怠慢を直視しなければならない。

未来を変える「非常識」な方法

1. 求人票は「売り込みのチラシ」に変えろ

求人票を「義務的な役所提出書類」と考えている時点で負けです。
非常識な発想は、求人票を“採用チラシ”として作り込むことです

「働いて後悔しない3つの理由」
「現スタッフが入社を決めた本当のきっかけ」
「ケア業界の嫌われポイントを全部なくしました」

こうしたキャッチコピーを載せるだけで、型通りの求人票とは雲泥の差になります。
「給与・休み」ではなく、「働く理由」を売れ。ということです。

2. 写真は“証拠写真”に変えろ

集合写真や外観写真は、何の証拠にもならない。
求職者が欲しいのは「ここで自分が働くイメージが湧く写真」です。

●スタッフ同士が笑いながら話している瞬間
●利用者と優しく触れ合うシーン
●終業後にスタッフが談笑している様子

これらをプロが撮った自然な写真として発信すれば、「文字では隠せないリアルな証拠」になります。

3. サイトは「毎週のニュース番組」にせよ

ホームページを“パンフレット”で終わらせるな。
採用に効くサイトは、呼吸しているサイトです。

●週1本のブログで「現場のリアル」を発信する
●毎月1回、スタッフインタビュー記事を更新する
●Googleビジネスプロフィールも月2回は投稿する

つまり、「生きているサイト=信頼できる会社」 という証拠を積み上げること。

4. 口コミは「応募前の面接」と考えろ

口コミを「利用者向け」と思っている経営者は致命的。
応募者は必ず口コミを見る。そこは事前面接会場と思え。

●良い口コミには必ず御礼を返す
●悪い口コミには誠実に改善策を返す
●口コミをスタッフ募集記事に引用する

「うちのスタッフが優しいと書かれています」「残業が少ないと利用者からも好評です」
これを武器にできるのは、口コミを育てた会社だけです。

5. “弱み”を武器に変えろ

他社は必死に隠す。だからこそ、出せ。

「上下関係をなくすために、ランチミーティングを週1回開催」
「残業ゼロを守るために、1日30分の記録効率化会議を実施」
「新人研修は“優しい先輩”が担当。怒鳴る人はいません」

これを求人票やサイトに堂々と書くのです。
すると応募者は「そうそう、これが知りたかった!」と食いつくはず。

6. SNSは「職場の空気感シアター」にせよ

インスタやYouTubeを「宣伝媒体」ではなく、“職場見学シアター”にする。

スタッフの1日ルーティンを30秒動画で発信
誕生日会や小さなイベントをストーリーで配信
採用担当者が“嘘のない現場”を語る動画を出す

応募者は「SNSを見て安心して応募した」と扉を叩きます。

非常識を実行するか、衰退を選ぶか

この記事を読まれている経営者の方には、二つの選択肢があります。

1つは「忙しいから、また今度」と言い訳する経営者。
もう1つは「常識を壊さなければ未来はない」と即動く経営者。

私は後者にだけ、未来があると断言します。

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