ケア魂デザインは、「優しさ」より「本気」を教える現場をつくれ、と考えています。
「最近の新人は打たれ弱い」
「教えても、すぐに辞める」
「自分から動かない」
…そう嘆く現場は多い。
けれど、ケア魂デザインの考えはこうだ。
どんなに人柄の良い会社でも、“教え方”を間違えた瞬間に、人は育たない。
この記事では、ケア魂デザインが何百もの事業所を見て気づいた、新人教育でやってはいけない3つのNGを共有します。
NG①「最初は優しく」で始める教育
多くの会社が新人教育を始める時にやる、最大のミス。
それが「最初は優しく」「慣れてもらうことが大事」という考え方です。
一見、思いやりに見えます。
でも、実はそれが新人の基準を下げる第一歩です。
最初にゆるく接すると、新人は「この職場はこのペースでいいんだ」と無意識に覚える。
その後で「厳しく」しようとしても、手遅れ。
温度差で人は離れます。
教育は、最初が“いちばん厳しく”ていい。
それは怒鳴るとか圧をかけるという意味ではなく、「プロとしての基準」を最初から明確に見せるということ。
人は“最初に触れた温度”でその職場を判断します。
最初に甘くすると、後からどれだけ立派な言葉を並べても響きません。
NG②「見て覚えて」で放置する教育
「うちの現場は見て覚える文化だから」
これも典型的な失敗パターンです。
経験者なら、先輩の動きを見れば理解できる。
でも、新人には「なぜそうするのか」がまったく見えていません。
“見て覚える”教育で育つのは、意識の高い一握りの人間だけ。
それ以外の人は、見ても分からない。
だから、間違ったまま真似して怒られる。
結果、やる気が削がれる。
これだけで、新人の吸収力は倍になります。
そしてもう一つ。
人は“説明されたこと”より、“納得したこと”しか覚えません。
言葉で理由を伝えない教育は、努力の空回りです。
NG③「教える時間がない」という言い訳
忙しい現場ほど口にする言葉。
「今はバタバタしてるから、あとで教えるね。」
この一言が、新人のモチベーションを最も削ぎます。
なぜなら、新人にとって“あとで”は、「私は今、優先されていない」というサインだからです。
現場が忙しいのは分かります。
でも、教える時間を作らない限り、忙しさは一生続く。
つまり、教えないことが最大のムダなのです。
ケア魂デザインではこう考えます。
1時間の研修をやるより、1分の「昨日のここが良かったね」の方が100倍効果的です。
「厳しさ」ではなく「基準」を与える教育へ
新人教育で最も勘違いされているのが、“厳しさ”と“基準”を混同していること。
厳しくしても、基準が曖昧なら意味がない。
逆に、基準が明確なら、優しくても人は育つ。
例えば、
●報告は「5分以内」
●記録は「利用者が退室する前に」
●言葉遣いは「家族が聞いても恥ずかしくないレベル」
こうした“見える基準”を共有するだけで、教育の軸がブレなくなります。
人は「何を目指せばいいか」が分からないと動けません。
優しさではなく、“基準”が新人を守ります。
「怒る教育」ではなく、「伝わる教育」を
教育の現場では、どうしても感情が出ます。
でも、怒っても人は動かない。
一時的に“従う”だけで、納得はしていません。
人が本当に動くのは、“伝わったとき”です。
そのために、ケア魂デザインが勧めているのが「比喩で伝える教育」。
比喩で伝えると、相手の頭にイメージが残る。
人は叱られても忘れるが、納得した例え話は一生覚えている。
「教える」より「伝える」
教育で求められるのは、“教える技術”ではなく“伝える技術”です。
優秀な指導者ほど、難しいことを“やさしく説明”します。
逆に、下手な指導者ほど、簡単なことを“難しく話す”。
ケア魂デザインではこう考えます。
教育のゴールは、“言われなくても動ける人”を作ること。
そのためには、“分かりやすさ”がすべての武器になる。
「新人が育たない」は、“文化”の問題
新人教育がうまくいかない会社に共通するのは、“教育をイベント化”していること。
研修をやる日だけ教育し、日常ではほったらかし。
でも、教育とは「日々の中にある声かけ」の積み重ねです。
✔ 1分のフォロー
✔ 1つの基準共有
✔ 1言のフィードバック
たったこれだけで、“新人文化”は変わる。
結局、新人が育たない職場とは、“教える時間がない”のではなく、“育てる文化がない”だけ。
ケア魂デザインの考えはシンプルです。
「新人が育つ職場」とは、“厳しさ”と“温度”が両立している職場。
そしてそれを作るのは、仕組みでもマニュアルでもなく、「伝え方」と「関わり方」です。
今回の記事まとめ
- 「最初は優しく」でスタートする教育は、後で破綻する
- 「見て覚えろ」は教育ではなく放棄
- 「教える時間がない」は最大の言い訳
- 新人を育てるのは“厳しさ”ではなく“明確な基準”
- 感情で怒るより、比喩で伝える
- 教育とは、“伝わる言葉”を磨くこと
