やる気が足りないんじゃない。「やり方」が間違っているだけ。
「うちのリーダー、ほんと頑張ってるのに、顔が死んでる。」
そんな職場を、何度見てきたことか。
ケア業界に限らず、リーダーが疲れている職場はどこも同じ構造。
頑張りすぎる人に、頑張らせすぎている。
だが安心してほしい。
それは性格の問題でも、根性の欠如でもない。
ちょっとした“やり方”を変えるだけで、驚くほど楽になる。
今日はその「何とかなる方法」を、遠回しなしで伝えます。
リーダーが疲れる理由は「余白ゼロ」で生きているから
リーダーが疲れている職場の共通点はシンプル。
・スタッフの悩み相談
・利用者さんのクレーム
・シフトの穴埋め
・書類チェック
気づけば、自分の時間は全部“誰かのフォロー”で終わる。
でもよく考えてみてほしい。
リーダーが「全部見てる職場」は、「誰も責任を持っていない職場」だ。
つまり、あなたが疲れているのは、周りを甘やかしてる証拠でもある。
「全部自分でやらない」ことから始めよう
「そんなの無理ですよ」と言う人ほど、“何でも自分で抱え込む癖”がある。
では、どうすればいいか?
ここで3つの“今日からできる”コツを教えます。
①「頼む」ときは、“信頼”ではなく“指示”で伝える
多くのリーダーが勘違いしているのは、「信頼してるから任せるね」と言えば人が動くと思っていること。
違う。
人は“信頼”では動かない。
明確な指示でしか動かない。
頼むときに“期限と形式”をセットにする。
これだけで、9割のストレスは減る。
②「いい人」をやめる
疲れるリーダーほど、とにかく“いい人”だ。
「嫌われたくない」
「波風立てたくない」
そう思って、注意も遠回しになる。
でも、現場を回すには“いい人”より“伝える人”でなければならない。
✔「遅刻が多いスタッフ」に“注意”ではなく“確認”を。
✔「報告が遅いスタッフ」には“お願い”ではなく“ルール”を。
優しさは必要だが、曖昧さは毒になる。
伝え方をハッキリさせるだけで、現場のムードは一気に締まる。
③ 「報告のルール」を“1分で決める”
会議も報告も、形式にこだわりすぎて続かない。
だからケア魂デザインが推しているのは、「1分ルール」です。
例えば、
たったこれだけで、スタッフの“思考のクセ”が変わる。
「報告が苦手」「考えるのが面倒」という人も、“1分だけ”なら続けられる。
「気軽に言える文化」を作るだけで、リーダーの負担は激減する。
「自分が抜けても回る」を目指さなくていい
世の中には、「リーダーがいなくても回る組織」を理想とする人が多い。
でも、現場の現実はそんなに甘くない。
小規模事業所なら、リーダーが抜けたら回らないのが普通だ。
だから、目指すのは「リーダーがいないと回らないけど、倒れない程度に回る」状態でいい。
そのためには、
✔ 全部の仕事を70点で終わらせる勇気
✔ 10分だけ休憩を死守する意識
✔「手伝うより、任せる」を1日1回増やす
これだけで、体も心もラクになる。
「リーダーが疲れている職場」は、“感謝”がすり減っている職場
もう一つの共通点。
リーダーが疲弊している職場は、感謝の言葉が飛び交っていない。
なぜなら、頑張っているのが“当たり前”になっているからだ。
「ありがとう」も「助かった」も消え、残るのは「まだ終わってないの?」「なんで忘れたの?」の言葉だけ。
1日の終わりにたった一言、「今日も助かったよ」「あの対応良かったね」
それだけで、翌日の空気は変わる。
疲れたリーダーを救うのは、システムでもマニュアルでもない。
“人の言葉”だ。
「やる気のない部下」はいない。「やる気の出ない環境」があるだけ
リーダーが疲れているとき、たいてい部下も疲れている。
つまり、疲れは伝染する。
逆に、リーダーがほんの少し笑えば、チーム全体に活気が戻る。
だからまずやるべきは、「リーダー自身が自分の機嫌を取り戻すこと」。
●5分だけ音楽を聴く
●1日1人に“ありがとう”を送る
●スマホのメモに「今日うまくいったこと」を1つ書く
たったそれだけで、あなたの表情が変わる。
リーダーの表情が変われば、職場の空気も変わる。
リーダーが笑っていれば、職場は勝手に強くなる
疲れたリーダーがいる職場は、「誰も悪くないのに、誰も笑っていない」場所になっていく。
でも、やり方を少し変えるだけで、驚くほど楽になり、空気も変わる。
必要なのは、“改革”でも“制度”でもない。
たった3つの意識です。
1️⃣ 全部抱え込まない
2️⃣ はっきり伝える
3️⃣ 感謝を言葉にする
これができれば、どんな現場でも必ず変わる。
リーダーが疲れを抜くというのは、「頑張らない勇気を持つ」ということ。
無理をやめた瞬間、職場は動き出す。
今回の記事まとめ
- リーダーが疲れているのは、「優しすぎる」「抱えすぎる」「言わなすぎる」から。
- 今日からできる改善策は「指示を明確に」「報告を1分に」「感謝を言葉に」。
- 仕組みではなく、“ちょっとしたやり方”で職場は変わる。
- 頑張りをやめたリーダーほど、結果を出す。
- あなたが笑えば、チームは自然に動く。
