応募が来た!…でも、対応は“明日でいいか”
小さな会社にとって、採用応募が届く瞬間は宝くじに当たったようなものです。
「よっしゃ!ようやく応募来た!」と喜び、みんなで顔を見合わせて盛り上がる。
ところが、そのあとの対応でよくあるのが、「とりあえず明日返そう」「週末にまとめて確認しよう」という先延ばし。
これ、実は致命的な失敗パターンです。
応募者は“スピード”を見ている
今の時代、求職者は複数の会社に同時応募しています。
「御社に応募しました。よろしくお願いします!」と同じタイミングで、A社にもB社にもC社にもエントリー。
その中で一番早くレスポンスしてくれた会社が“第一候補”になるのは自然なこと。
逆に、数日経ってから「応募ありがとうございます」と連絡しても、応募者の心はすでに別の会社に持っていかれています。
採用の世界は、恋愛と似ています。
「好きです!」と言われてから3日後に「俺も好きだよ」と返しても、相手はもう別の人と付き合っているかもしれません。
小さな会社ほど“即レス”が武器になる
大企業は応募者も多く、書類選考やシステム確認でどうしても時間がかかります。
その点、小さな会社はフットワークの軽さが武器。
応募が届いた瞬間に「ご応募ありがとうございます!」と送るだけで、「お、この会社はちゃんと見てくれてる!」と応募者は安心します。
レスポンスが早い会社=社員を大事にする会社。
応募者は無意識にそう判断します。
レスポンスが遅れると起きる“悲劇”
レスポンスが遅れると、応募者はこう思います。
「あれ?メール届いてないのかな?」
「もしかして興味持たれてない?」
「もういいや、他社に決めよう」
さらに悪いことに、SNSや口コミで「この会社、応募したけど音沙汰なし」なんて書かれてしまったら…。
採用どころか会社のイメージダウンにつながります。
応募後の対応は、ただの事務作業じゃありません。
“会社のファーストインプレッション”なんです。
よくある言い訳ベスト3
小さな会社でありがちな言い訳を並べてみましょう。
「忙しくて確認できなかった」
→ 応募者からすれば「じゃあ私が入社したらもっと放置されるのかな?」と思われます。
「採用担当が不在だった」
→ 応募者は「人手不足で現場回ってないの?」と不安に。
「メールチェックを週に一度しかしてない」
→ 令和の時代にそれはアウト。メールは毎日確認必須です。
即レスを仕組みにするアイデア
「分かってはいるけど、つい後回しにしてしまう…」という方のために、即レスを仕組みにする方法を紹介します。
自動返信メールを設定する
▶ 「ご応募ありがとうございます。担当者より◯日以内にご連絡いたします」と即時返信。これだけで印象は大きく変わります。
SlackやLINEに通知連携
▶応募メールが届いたらスマホに通知が飛ぶようにしておく。見逃し防止に効果的。
レスポンス担当を決める
▶「誰が返事するの?」を曖昧にせず、担当者を明確にするだけでスピードが上がります。
“神対応”で一歩リード
さらに一歩進んで、応募者を感動させる対応を目指すのもおすすめです。
例:
●応募後10分以内に「ありがとうございます!」メール
●面接候補日を複数提示して“選びやすい”工夫
●「履歴書をしっかり拝見しました」という一文を添える
ちょっとした気遣いが「この会社いいな」と思わせます。
採用はスピード勝負
小さな会社の採用失敗あるある、【応募後のレスポンスが遅くて逃す失敗】。
これは「やる気がない」わけじゃなく、「後回し」の習慣から生まれる失敗です。
でも裏を返せば、ここを改善するだけでライバルに差をつけられるということ。
●応募が来たら即レス!
●仕組みでスピードを担保!
●ちょっとした気遣いで印象アップ!
採用活動は“恋愛の告白”と同じ。
「好き」と言われたら、すぐに「私も!」と返す。
これができれば、優秀な人材を逃さずつかまえることができます。