ケア業界向け・壁打ちミーティング導入ステップ(完全版)

本音が出ない職場は壊れる。外部ファシリテーターが必要なワケ

“言えない空気”をなくし、離職を防ぎ、現場のメンタルを守る最短の仕組みについて解説していきます。
ケア業界(訪問看護・訪問介護・デイサービス・施設・リハビリ)は、「人のために動く」文化が根づいた職種です。

その優しさゆえに、スタッフの感情はいつも後回しになりやすく、
「悩みの抱え込み → 心の摩耗 → バーンアウト → 離職」
という負のサイクルが起きやすい構造があります。

この“感情ケア不足”の問題をもっとも短期で改善できるのが、「壁打ちミーティング」の導入です。

難しい研修でも重い会議でもなく、たった10〜15分、安心して話せる場をつくるだけ

現場のコミュニケーション改善、離職防止、ストレスマネジメントに即効性があり、多くの介護施設・訪問看護ステーションで成果が出ている方法です。

目次

【STEP1】人数は「2〜3名」にする(心理的安全性を最優先)

ケア業界の会議あるある

● 大人数になると本音が言えない
● ベテラン・役職の存在が圧力に
● 「言ったらめんどくさい人」と思われたくない
● 空気を読みすぎて黙る

これ、普通に起きています。
だから壁打ちは必ず 少人数(2〜3名) が鉄則。 小さい輪だからこそ“安心して話せる空気”が生まれます。

【STEP2】必ず「聞き役」を決め、アドバイスを禁止する

壁打ちの目的は解決ではなく感情整理。

だから聞き役が守るべきルールは3つだけ。

① 否定しない
② 解決を急がない
③ 共感と要約だけ

最後に、「どうしたい?」と軽く促す程度で十分。
これができると、参加者の心理的安全性が爆発的に高まります。

【STEP3】テーマは“ゆるく”設定する

壁打ちに深いテーマは不要。

・今週のモヤモヤ
・ちょっと引っかかったこと
・小さな成功や失敗
・誰かの対応で感じたこと

「相談」ではなく“感情の棚卸し”が目的です。

【STEP4】5分×3名=15分で完結(短時間だから続く)

ケア現場は忙しい。
だからこそ “短時間で終わる仕組み” が大切。
時間が短いから「やってみよう」となり、職員の負担も少なく、定着しやすい。

【STEP5】最後は“気づき”だけを共有する

壁打ちのゴールは、自己理解の深まり

・自分の思考のクセ
・イラつきの本当の原因
・不安の正体
・同じ悩みを繰り返していた理由

“正解探し”ではなく、本人が「あ、そういうことか」と気づくことが最大の効果です。

【STEP6】月1回でOK。仕組み化すれば離職も減る

最初から毎週やる必要はありません。
月1回でも十分機能します。

壁打ちが職場文化として根づくと…

・離職率が下がる
・人間関係の摩擦が減る
・利用者トラブルの減少
・管理者のストレスが軽減
・新人の定着率が上がる
・チームケアの質が向上

ケア事業では「人が辞めないこと」こそ最大の利益。 壁打ちはその近道です。

しかし…「社内だけでやるのは難しい」という声も多い

実際に現場から聞くのは、

● 上司が聞き役だと本音が出ない
● 役職によって遠慮が生まれる
● そもそも聞き役のスキルがない
● 人間関係ができていないメンバー同士では成り立たない

というリアルな問題。
そのため、“最初の3回だけでも外部ファシリテーターに依頼する”のは非常におすすめです。

外部だからこそ
・利害関係がない
・偏らない
・安全に話せる
・場のコントロールが上手い
・話を引き出す技術がある

という大きなメリットが生まれます。

外部ファシリテーターを選ぶ基準(重要!)

ただし、誰でも良いわけではありません。 ケア業界向け壁打ちのファシリテーターを選ぶ際は以下が必須。

【基準1】ケア業界の現場を理解している人

介護・看護の現場の“空気”を理解していないと、話の核心にたどり着けない。

【基準2】否定しない・寄り添う姿勢がある

ファシリテーションは「共感力」がすべて。 アドバイザー気質の人は不向き。

【基準3】感情を引き出す質問ができる

✔「その時どう感じましたか?」
✔「本当はどこが一番気になってますか?」
✔「もし理想があるとしたら?」

こうした質問の“間合い”が上手い人。

【基準4】話をまとめすぎない人

壁打ちは“整理”の場ではなく“広げる”場のときもある。まとめようとしすぎる人はNG。

【基準5】その場に安心感をつくれる人

安心して話せないと壁打ちは絶対に機能しません。 表情・声・態度が柔らかい人ほど向いています。

壁打ちは「人を守る仕組み」

ケア業界に必要なのは、ただのミーティングでもなく、ただの研修でもなく、“話していい空気”を作る仕組み。

壁打ちミーティングは、離職防止、感情ケア、チーム力向上、トラブル予防など現場の“根っこ”を整える最強の方法です。

そして社内で難しい場合は、外部ファシリテーターのサポートが最速で効果を出すルート。
スタッフの心が軽くなると、利用者へのケアの質も自然と上がります。
ケア業界こそ、「人を支える人のケア」を仕組み化する時代です。

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