本音が出ない職場は壊れる。外部ファシリテーターが必要なワケ
“言えない空気”をなくし、離職を防ぎ、現場のメンタルを守る最短の仕組みについて解説していきます。
ケア業界(訪問看護・訪問介護・デイサービス・施設・リハビリ)は、「人のために動く」文化が根づいた職種です。
その優しさゆえに、スタッフの感情はいつも後回しになりやすく、
「悩みの抱え込み → 心の摩耗 → バーンアウト → 離職」
という負のサイクルが起きやすい構造があります。
この“感情ケア不足”の問題をもっとも短期で改善できるのが、「壁打ちミーティング」の導入です。
現場のコミュニケーション改善、離職防止、ストレスマネジメントに即効性があり、多くの介護施設・訪問看護ステーションで成果が出ている方法です。
【STEP1】人数は「2〜3名」にする(心理的安全性を最優先)
ケア業界の会議あるある
● 大人数になると本音が言えない
● ベテラン・役職の存在が圧力に
● 「言ったらめんどくさい人」と思われたくない
● 空気を読みすぎて黙る
これ、普通に起きています。
だから壁打ちは必ず 少人数(2〜3名) が鉄則。 小さい輪だからこそ“安心して話せる空気”が生まれます。
【STEP2】必ず「聞き役」を決め、アドバイスを禁止する
だから聞き役が守るべきルールは3つだけ。
① 否定しない
② 解決を急がない
③ 共感と要約だけ
最後に、「どうしたい?」と軽く促す程度で十分。
これができると、参加者の心理的安全性が爆発的に高まります。
【STEP3】テーマは“ゆるく”設定する
壁打ちに深いテーマは不要。
・今週のモヤモヤ
・ちょっと引っかかったこと
・小さな成功や失敗
・誰かの対応で感じたこと
「相談」ではなく“感情の棚卸し”が目的です。
【STEP4】5分×3名=15分で完結(短時間だから続く)
ケア現場は忙しい。
だからこそ “短時間で終わる仕組み” が大切。
時間が短いから「やってみよう」となり、職員の負担も少なく、定着しやすい。
【STEP5】最後は“気づき”だけを共有する
壁打ちのゴールは、自己理解の深まり。
・自分の思考のクセ
・イラつきの本当の原因
・不安の正体
・同じ悩みを繰り返していた理由
【STEP6】月1回でOK。仕組み化すれば離職も減る
最初から毎週やる必要はありません。
月1回でも十分機能します。
壁打ちが職場文化として根づくと…
ケア事業では「人が辞めないこと」こそ最大の利益。 壁打ちはその近道です。
しかし…「社内だけでやるのは難しい」という声も多い
実際に現場から聞くのは、
というリアルな問題。
そのため、“最初の3回だけでも外部ファシリテーターに依頼する”のは非常におすすめです。
外部だからこそ
・利害関係がない
・偏らない
・安全に話せる
・場のコントロールが上手い
・話を引き出す技術がある
という大きなメリットが生まれます。
外部ファシリテーターを選ぶ基準(重要!)
ただし、誰でも良いわけではありません。 ケア業界向け壁打ちのファシリテーターを選ぶ際は以下が必須。
【基準1】ケア業界の現場を理解している人
介護・看護の現場の“空気”を理解していないと、話の核心にたどり着けない。
【基準2】否定しない・寄り添う姿勢がある
ファシリテーションは「共感力」がすべて。 アドバイザー気質の人は不向き。
【基準3】感情を引き出す質問ができる
✔「その時どう感じましたか?」
✔「本当はどこが一番気になってますか?」
✔「もし理想があるとしたら?」
こうした質問の“間合い”が上手い人。
【基準4】話をまとめすぎない人
壁打ちは“整理”の場ではなく“広げる”場のときもある。まとめようとしすぎる人はNG。
【基準5】その場に安心感をつくれる人
安心して話せないと壁打ちは絶対に機能しません。 表情・声・態度が柔らかい人ほど向いています。
壁打ちは「人を守る仕組み」
ケア業界に必要なのは、ただのミーティングでもなく、ただの研修でもなく、“話していい空気”を作る仕組み。
壁打ちミーティングは、離職防止、感情ケア、チーム力向上、トラブル予防など現場の“根っこ”を整える最強の方法です。
そして社内で難しい場合は、外部ファシリテーターのサポートが最速で効果を出すルート。
スタッフの心が軽くなると、利用者へのケアの質も自然と上がります。
ケア業界こそ、「人を支える人のケア」を仕組み化する時代です。
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