燃え尽きる人が減る職場は「壁打ち」をやってる
忙しくても、心と頭を整える10分が未来を変える。
ケア業界で働く人は、人に寄り添い、人のために動くプロフェッショナルです。
だからこそ、知らぬ間に自分のことは後回しになりがち。
そんな中で、いつの間にか“ひとりで抱え込み体質”になってしまう人が多くいます。
そしてこれ、実はケア業界の「大あるある」なんです。
●夜勤明けで疲れていても、相談するより先に現場に入る。
●悩みがあっても、言ったら迷惑になる気がして言えない。
●上司に相談しても「うちのやり方でいこう」で終わる。
●若手は“気持ちの弱さ”だと思われるのが怖くて何も言わない。
●ベテランほど「これくらい自分で何とかしないと」と思ってしまう。
この“言えない空気”が、心の負担を何倍にもしてしまいます。
だからこそ、今ケア業界で求められているのが 「壁打ち」 という習慣です。
壁打ちとは何か?
壁打ちは、テクニックでも心理カウンセリングでもありません。
もっとシンプルに言えば…
👉 「自分の考えや悩みを、一度“外に出して”、誰かにぶつけて整理する時間」
人は、自分の頭の中だけで考えていると、
といった状態に陥ります。
ケア業界は特に、“人に寄り添う仕事=感情が動く場面が多い”ため、この傾向が強く出やすいのです。
壁打ちは、この“ぐるぐる”を止め、頭の中にあるものを言葉にすることで、問題がシンプルに整理されていきます。
なぜケア業界は「壁打ち」が必要なのか?
① 心の負担を溜め込みやすい職種だから
ケアの現場では、「誰かのために」「利用者さんを優先」という文化が強く、良い意味でも悪い意味でも自己犠牲が習慣化しています。
その結果、“自分の感情を押し込めるクセ”がつきやすい。
本当はしんどいのに、「大丈夫です」と言ってしまう。
これこそがバーンアウト(燃え尽き)の入り口です。
壁打ちは、その前に“心の排気口”をつくる役割があります。
② 他職種間で「見えないストレス」が生まれやすい
ケア現場はチームで動くのが基本。
看護師、リハビリ職、介護職、ケアマネ…
それぞれの価値観・言語・優先順位が違うから、摩擦やすれ違いが自然と増えます。
ところが、ケア業界あるあるで、
ということが頻発します。
壁打ちをすることで、 「自分が本当に気にしていたポイント」 「相手とズレていた認識」 が整理され、トラブル予防にもつながります。
③ 悩みを一人で抱えると“離職”に直結する
ケア業界の離職理由の多くは、能力ではなく “感情の詰まり” です。
こんな状態が続くと、「もういいかな…」と心が折れてしまう。
壁打ちの習慣がある職場は、離職が確実に減ります。 相談文化があるだけで、安心して働けるんですね。
壁打ちのメリット5選
〈メリット1〉 思考のクセに気づける
話すことで 「あれ、毎回同じことに悩んでるぞ…」 という “自分のパターン” に気づけます。
これは心のメンテナンスで最も価値があります。
〈メリット2〉 感情のデトックスができる
ケアの仕事は“心の摩耗”が大きい仕事。
壁打ちをすると、
といった効果があります。
〈メリット3〉 自分で解決策を見つけられる
壁打ちの面白いところは「アドバイスされなくても勝手に気づけること」
言葉にしていく中で、“答え”が自分の中から浮かび上がってきます。
〈メリット4〉 コミュニケーション力が上がる
壁打ちをすると、“伝える練習”にもなり、要点をまとめる力や、相手に配慮した言葉選びが育ちます。
〈メリット5〉 離職予防・チームの雰囲気改善
スタッフが安心して本音を話せる文化は、結果的に人間関係の改善にもつながります。
「言えない空気」が減れば、空気が明るくなります。
壁打ちのデメリット3選
〈デメリット1〉 相手を間違えると逆効果
こういう相手に壁打ちすると、余計に落ち込みます。
壁打ちは相手選びがすべてです。
〈デメリット2〉 忙しいと続かない
ケア業界最大の課題。
忙しすぎて、「壁打ちの時間を確保できない」 10分でいいので、意識的に“壁打ちタイム”をつくる習慣が必要です。
〈デメリット3〉 解決を急ぐ上司に話すとモヤモヤする
よくある失敗例)
部下が話している途中で「つまりこういうこと?じゃあこうしなさい」と結論を急いでしまう上司。
壁打ちは“解決のための場”ではありません。
整理のための場です。
上司のスタンス次第で“良くも悪くもなる”のがデメリットです。
ケア業界こそ「壁打ち」を文化にすることで現場は変わる
ケアの現場は「優しい人」ほど燃え尽きてしまう場所です。
だからこそ、感情を出す場所・考えを整理する場所・安心して話せる場所が必要です。
たった10分の壁打ちが、現場の空気をガラッと変えることも珍しくありません。
