“現場がバタバタしてるから”が口ぐせの会社が伸びない理由

ケア魂デザインは、「忙しさ」は言い訳ではなく“経営の赤信号”だと考えます。

「現場がバタバタしてるから、今は難しいんです」
この言葉、あなたの職場でもよく聞こえてきませんか?

私たちケア魂デザインは、この言葉を聞くたびに思います。
「バタバタ」は、頑張っている証拠ではなく、“仕組みが止まっているサイン”だ。

目次

「バタバタ」は努力ではなく、思考停止

もちろん、介護・看護・リハビリ・訪問など、ケア業界は突発対応の連続です。
利用者さんの体調変化、スタッフの急な欠勤、書類、電話、送迎…。
“落ち着く日”なんて、存在しないのが現実。

でも、だからこそ言います。
「現場がバタバタしているから、仕方ない」 この一言を口にした瞬間、成長は止まります。
なぜならそれは、「仕組みを見直す」という本来の経営者の仕事を後回しにしているからです。

“現場がバタバタ”の裏にある3つの共通点

①「人」で回そうとしている

多くの事業所が、仕組みではなく“人”で回しています。

「〇〇さんがいるから大丈夫」
「ベテランが何とかしてくれる」

そんな属人的な経営が、会社を疲弊させます。
人が抜けた瞬間、業務が崩壊する。
これが“バタバタ”の正体です。

②「後回し」が積み重なっている

採用も教育も改善も、「落ち着いたらやろう」。
でも、その“落ち着く日”は永遠に来ません。
結局、日常業務に追われ、「未来を作る仕事」がどんどん後回しになっていく。
その結果、1年前と何も変わらないまま、同じ言葉を繰り返すのです。

③「誰が悪い」文化が生まれている

現場が混乱しているときほど、人は“原因”を他人に求めがちです。

「あの人が遅い」
「あの子がミスした」
「本社の指示が悪い」…。

しかし本当の原因は、現場ではなく“構造”にあります。
そしてその構造を作るのは、経営者。
「現場が混乱している」ということは、“経営が設計できていない”という結果にすぎません。

ケア魂デザインが考える「伸びる会社」と「止まる会社」

私たちがこれまで数百の事業所を見てきて確信していることがあります。

“忙しい会社”と“伸びている会社”は、表面上は同じように見えても、忙しさの中身がまったく違う。

〇 伸びている会社 → “挑戦の忙しさ”
✖ 伸びない会社 → “後回しの忙しさ”

前者は「新しい採用手法を試す」「面談を改善する」など、未来への投資で忙しい。
後者は「トラブル処理」「人手不足対応」「書類修正」など、過去の尻拭いで忙しい。

どちらも忙しい。
でも、時間の使い方が真逆なんです。

“仕組みで回る会社”はこう作られる

バタバタをなくすには、才能も予算も必要ありません。
必要なのは、「仕組みで回す」視点だけです。
ケア魂デザインが推しているのは、こんな考え方です。

1)情報共有を「人」ではなく「仕組み」で

口頭報告やLINEだけでは限界があります。
引き継ぎ・申し送り・共有ミスは“疲弊”の温床。

GoogleドキュメントやNotionなどを使い、「誰でも見ればわかる仕組み」に変えるだけで混乱は減ります。
さらに最近では、介護記録に特化した業務支援ツールや、AIを使ったシフト作成・記録要約・報告文自動化ツールも登場しています。

現場の負担を減らすには、こうした「現場に合ったテクノロジーを味方にする姿勢」が欠かせません。
「紙文化」や「感覚共有」から抜け出した瞬間、業務効率は一気に上がります。

2)“教育”は、感覚ではなくテンプレート化

ベテランの「慣れ」で教えると、バラつきが出ます。
動画やチェックリストで“共通の基準”を作る。
これが新人定着の第一歩。
属人化を脱すれば、教育コストは半減します。

3)“採用”を行事ではなく、ルーティンに

「今は人が足りないから急募」
「決まったら終わり」
そんな採用では永遠に人は安定しません。
採用は“イベント”ではなく“仕組み”です。
月1回は写真・求人文・Google投稿を更新するだけでも、応募数・質ともに変わってきます。

「現場が忙しい」と言う前に、経営を整える

現場がバタバタしているとき、経営者がまずすべきことは「手伝う」ことではなく「見直す」こと。
火を消すより、火の出ない構造を作ることが経営者の役割です。

たとえば、

✔ 同じミスが3回起きたら、ルールを作る
✔ 書類が遅れるなら、チェックリストを設ける
✔ クレームが出たら、次の対策を“仕組み”に変える

1つずつ整えていけば、“バタバタ”は確実に減ります。

ケア魂デザインの結論

“現場がバタバタしてる”は、会社のSOSです。
放置すれば、それは「文化」になります。
そして一度根づいた文化は、誰も止められません。

私たちはこう考えます。

忙しさの中に、仕組みを作る人こそが本当の経営者だ。

どんなに小さな会社でも、「仕組みで回る」体制を整えれば、人は疲弊せず、売上も安定します。
「現場がバタバタしてるから」その一言を、今日から「仕組みを整えよう」に変えてください。
それが、あなたの会社の成長の第一歩です。

今回の記事まとめ

☑「現場がバタバタしてる」は努力の証ではなく“経営の赤信号”。
☑ 属人化・後回し・責任転嫁が続くと、成長は止まる。
☑ 混乱をなくす唯一の方法は、“仕組み化”と“見える化”。
☑ 経営者の仕事は、現場を回すことではなく、設計すること。
☑今日から「仕組みを整えよう」という一言が未来を変える。

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