ケア現場のリアルQ&A『残業はどこまで本当?』

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「残業はどれくらいありますか?」 という問いに何て答えてますか?

「残業ってどれくらいあるんですか?」
面接や求人への問い合わせで、必ず出てくる質問のひとつです。
求職者にとっては“働きやすさ”を決める大きな要素。給与や休日と同じくらい、いやそれ以上にリアルな不安ポイントですよね。

求人票に「残業ほとんどなし!」と書かれていても、応募者の心の中ではこうささやきます。

「いやいや、どうせ“ほとんど”って言っても月20時間はあるんでしょ?」

「ケア業界って忙しいイメージだから、本当のところは?」

今回は、そんな“みんなが知りたいのに聞きにくい”残業事情について、現場のリアルをお伝えします。

ケア業界の残業イメージはなぜ重い?

まず大前提として、介護・訪問看護・リハビリ・デイサービスなどケア業界は「人手不足=残業だらけ」というイメージが根強くあります。

ニュースやネット記事でも、「現場の疲弊」や「サービス残業問題」が取り上げられるからです。

でも、実際はどうでしょう?
私たちが関わる小規模事業所や地域密着型の施設では、意外にも“残業が少ない”ところが多いのです。

『現場のリアル』残業はどれくらい?

具体的にお答えすると、当社調べで多いのは

●平均残業時間 ー 月5〜10時間程度
●1日換算すると、週に1回・30分〜1時間ほど残るイメージ
●定時で帰れる日がほとんど
●もちろん繁忙期(利用者増や新規受け入れ時)は少し残ることもあります。
●でも「毎日夜遅くまで」という状況はありません。

なぜ残業を減らせているのか?

理由はシンプルで、業務の分担と仕組み化に力を入れているからです。

●記録は紙ではなくタブレットで効率化
●訪問記録や申し送りをその場で入力。帰ってからの書類仕事を激減。
●チームでシフト調整

「今日は子どもの行事で早めに帰りたい」「逆に私は午後からゆっくりでOK」など、チーム内で柔軟に調整。残業を個人に集中させません。

“やらないこと”を決める

すべての利用者イベントや勉強会を詰め込みすぎると業務が圧迫されます。優先順位をつけて「やらない勇気」を持つことも大事。

『スタッフの声』 残業リアルボイス

実際に働くスタッフに聞いてみました。

✅訪問看護師(3年目)
「前職では記録を家に持ち帰ってやっていたけど、今は全部タブレットで。残業が半分以下になりました。」

✅介護スタッフ(2年目)
「忙しい日もありますけど、毎日定時で帰れる日が多いので、趣味のジム通いを続けられてます。」

✅リハビリスタッフ(1年目)
「新人だから覚えることは多いけど、先輩が早めに声をかけてくれるので“気づけば残業”みたいなことはありません。」

求職者が誤解しやすい「残業ゼロ」のワナ

ここでひとつ注意したいのが、「残業ゼロ」を掲げる求人の見方です。

確かに残業がないのは理想的ですが、
●利用者数が少なく、スタッフのスキルが伸びにくい
●人員が余裕すぎて逆に“物足りなさ”を感じる
というケースもあります。

つまり「残業が全くない=良い職場」とは限らないんです。

大事なのは “ほどよい残業”があるかどうか。
それは“忙しいけどやりがいがある”のサインでもあります。

残業に対するスタンス

ケア魂デザインが推奨するのは、「残業はゼロを目指すけど、ゼロにこだわらない」という考え方です。

●利用者さんの急変対応など、どうしても残る日もある
●でもそれが毎日続かないように仕組みで防ぐ
●スタッフが生活を犠牲にせず、長く働ける環境を守る

これが本当の“現場のリアル”です。

応募者に伝えたいこと

「残業はどれくらいありますか?」という質問への答えは

●平均は月5〜10時間程度
●定時で帰れる日が多い
●繁忙期はあるけど、仕組みで軽減
●残業ゼロを掲げるより“バランス重視”

求人票には書ききれない、でも応募者が一番気にしているリアルな部分。
それを正直に伝えることで、「ここなら安心して働けそう」と思ってもらえるのです。

採用は条件より“信頼”。
残業についても、飾らずリアルを発信することが応募者の心を動かします。

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